Kanto Gakuin University Ori Akemi Seminar

Column織朱實が日々感じたことをつづっていきます。

風と共に去りぬ雑感(3) (04.10.21)

私が知っている花總まりさんは、いつも
一人で演技をしている人でした。とにかく、
役柄を確立する技術は素晴らしく職人芸!と
毎度毎度恐れ入っていましたが、回りと芝居の
呼吸を合わせる配慮はしていないように見えていました
(あくまでも、素人の意見ですが)。

それが、今回初めて本音のスカーレットであるスカーレット2
(初嶺麿代さん)と息を合わせて演技をしている!って感じました。
これが、良かった!コンビでスカーレットを
演じることによって、邪気のないあざとさが鮮明になって、
可愛かった!この演じ方は、大竹しのぶさんが遙か昔に
演じた「奇跡の人」のヘレン・ケラーの可愛さに似ていましたね。
ヘレン・ケラーが、サリバン先生の鍵を口の中に隠して井戸に
落とすシーンは「してやったり!」って感じで、本当に可愛かったです。
大人になれなくても、子供のままでも「生きる力」を
持った子供であるスカーレットの強さには、惹かれます。
そうだ!がむしゃらに生きろ!自己中心的でも、
本当の愛情を得ることが出来なくてもいいじゃないか!(だって、
結局彼女にはそれが必要ではないんだもの)って声援を心から
送りたくなります。

一方、バトラーに対してはそういう共感が感じられないん
ですよね。「愛されなくても愛していればいいじゃないか、
もっと大人になってくれ」、って言いたくなるのは何故だろう??
異性だからでしょうかね。

 ところで、宝塚版風共では、戦争に巻き込まれた若者達の戦中後の
描写がしみじみと挿入されており、これは大好きなシーンとなりました
(出征前の理想に燃えた血気と敗戦で故郷の良さが失われてしまった
哀しみ)。若手も、脇も手堅く固めており(南部のご婦人達や
娼婦館のマダムベル・ワットリング、プリシーやピーター、ミード博士)、
「宙の若手はこんなに演技もできて、歌も歌えたんだ!」と嬉しい発見。
著名な大作で、何度も公演されている作品でしたので、それほど
期待しないで観劇したのが、思いがず(失礼!)楽しめ、泣かされ、
私的には「もうけものの1作」でした♪

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