Kanto Gakuin University Ori Akemi Seminar

Column織朱實が日々感じたことをつづっていきます。

北京駆け足訪問記(4):結婚って不自由?(05.09.25)

今回、訪問して、もう一つ驚いたのは若い女性の結婚観の変化ですね。
10数年前の訪問時は、都市部への流入と住宅取得が制限されていたので、結婚できない若い男女が街中に溢れていました。都市部の団地は抽選でないと入れなかったので、「結婚しても住む場所がない」だから「結婚できない」でした。一緒にいる場所がないので、公園でいちゃつくカップルがあちらこちらに。あちらにもこちらにも、カップルがいるので、彼らは「タケノコ族」と呼ばれていました(日本の「タケノコ族」とは全然違います。笑。あ~こんな単語自体がもう死語かも?)。
もっとも、いちゃつくといっても、日本の電車の中の高校生カップルと比べものにはならないほど、清純~でしたが。「離れがたい」という感じかしら。障害があればあるほど、「想い」が純化されていくのを垣間見たような気がしたものです(前も書いたと思うのですが、徴兵制がある韓国で、「冬のソナタ」のような純愛ストーリが生まれのと似たような状況がありますよね)。
ところが、今は街は超高層マンションの建設ラッシュ!
比例して、男女カップルの街中いちゃつき率は低下し、若い女性の結婚観もかなり変化して
いるよう。

10年前は「結婚したいけど、住む場所がないから。」「仕事がみつかるまで結婚できない」と雑談でも、結婚できない悩みがでてきましたが、今回、西安でガイドをお願いした日本語を大学で専攻した劉さん(24歳)は結婚話をふると、「結婚はしたくないですね」ときっぱり。
「なんで?」
「今のままで楽しいし、結婚するといろいろやらないといけないことが増えて不自由じゃないですか」
「彼氏は欲しくないの?」(物見高いおばさんって感じですね。私)
「カレシは必要ですよ(笑)。土曜日とか、みんなで映画に行ったり、クラブに行ったりお付き合いは楽しいし、絶対カレシは必要(このカレシという発音が、日本のギャルと同じなので笑いました。どこで、習ってきたのやら)」
「でも、結婚はしたくないんだ。」
「お給料は低くなってきているし、二人で生活すると今までのように使えないでしょう?」
劉さんはガイドのお仕事なので、繁忙期がはっきりしている。お仕事がないときは、貯金で旅行をして見聞を広めているけれど、忙しいときは、食事を作る時間もないくらいらしい。
「この仕事は、ハードなので結婚して子供が生まれたら続けていけないし..。」
彼女の友達も、「お付き合いはしたいけど結婚はしたくない」人がほとんどだそうです。
「でも、お父さんやお母さんの世代は違うの。結婚して子供を産んで欲しいと思っているんですよ」
まあ、親の気持ちは万国共通ですね。で、
「子供が言うことを聞かないから、最近では勝手に相手を探してくる親もいるんです」、ということになるらしい。

土曜日の早朝の公園に、息子や娘の特徴、名前、電話番号を書いたプラカードを持ったお母さんが集まって、情報交換をしているそうです。条件があったお母さん同士が連絡し合って、子供を会わすための段取りを決めているとか。
「もちろん、子供の方は『そんなのしったことじゃない!』ですけどね~」と劉さん。
結婚しないシンドロームは、女性の社会進出が進めばどの国でもでてくる現象のようですね。多分この次にくるのが「仕事ばかりだと、やはり寂しいから、結婚してもいいかな」現象かな。
これに伴って、いろんな形の紹介サービスがでてきますよね。NYでは、新聞で相手を募集したり、クラブでのお見合いも流行っていた時期がありました。丁度、キャリアウーマンが「結婚したい症候群」に陥っていたような時期、NYのキャリアウーマンに「日本は、お見合い制度があっていいわね」としみじみ言われたこともありました。米国でも友人同士が紹介する簡易お見合い(Blind Date)はありますが、親がお墨付きをくれる「お見合い」の方が安心で羨ましいそうです。
でも、お母さんが~っていうのが「家族主義」の中国らしいですね。しかも、早朝の公園!
中国の早朝の公園は、年配の方のコミュニティとなっていますからね。とにかく、中国の人は外で話すのが大好きです。夏場は、夜遅くまで外に椅子を出してみんなでしゃべっていますからね。
今回の訪問では、10数年で、若い女性の結婚観まで大きく変わったな~と、改めて感じさせられました。

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